このナイフが現役で販売されていた頃には、自分はカスタムばかりに目がいっており存在は知っていましたが購入することはありませんでした。 しかし今回、購入させていただき仕上げてみると、これだけ細身でありながらT&Bではなく、ドロップとしておりながら形状が破綻していないのは流石のデザイン力であると感心しました。 ファスニングボルトは製品版とは違いシュナイダーです。 ヒルトにRが付いていない、ブレード部は仕上げてありますがグリップ部は切り出したままなど、先の方も言っておられるように電動工具があった方が格段に仕上げが楽です。 私はハンディのベルトサンダーを使用しました。 グリップは一般的な4インチのハンティングよりは短いですが、相田氏に代表される日本向け3インチよりは長いので個人的には小型ハンティングとしては持ちやすい部類と感じました。 制作時間は隙間埋めにヒルト用接着剤で1日、グリップの接着に1日おきましたので平日帰宅後にチョコチョコ削る感じで1週間ほどかかりました。 自分で何度も握り直しながらハンドルを削れるのがキットの魅力です。 とても真面目な素晴らしいナイフです。 最高にお勧めのナイフキットです。

サムスタッドも無く重量もある。 最近の流行とは程遠いナイフです。 安全に扱う為には開閉に両手が必要です。 しかしながら実際に手にとってみると、ライナーロックには無い安心感があります。 個人的にはキャンプではシースナイフをメインにしておりましたが最近は長期が出来なくなり、また子供連れとなった現在ではサバイバルな山籠りもしないのでハンティングナイフを腰に提げるのは大げさに感じられてきました。 そこで大げさでは無く、しかし所有欲を満たしてくれるフォールディングナイフを探していて、以前より気にはなっていたものの買いそびれていたニューフォールディングハンターを思い出しました。 しかもローズウッドのハンドルが有るとの事で迷い無く選択。 流石にGサカイのナイフです。 ガタつきも無く、畳んだ時にブレードはセンターに収まります。 丁寧な美しい造作で握り込んだ時の手に伝わる感触も良好です。 ローズウッドの深い艶がクラッシックなナイフの形状に良く合います。 迷っているならば買って期待を裏切られる事はないと断言できます。 日本の職人さんの良心が感じられます。 良い相棒となれそうです。

20年以上昔、某雑誌で絶賛されていたのでスタッグハンドルのピーナッツを購入した事がありましたが、若い頃にはこの小さなナイフの良さが解らずに何処かへ無くしてしまいました。 昨今ではタクティカルナイフや中華ナイフが増えキャンプ等で使う大人のナイフとしては役不足。 そんな出来の悪いナイフに食傷しておりましたら無性に小粒でピリッとしたナイフが無性に欲しくなり、色々と検索しておりましたらピーナッツを思い出しました。 到着したナイフを開封してみますと予想通りと言いますか希望通りといいますか、古き良きアメリカンナイフそのものです。 昔は壊れたみたいで嫌いだったメインブレードの角度も切りやすくする為であるし、スリップジョイントの重さも安心感があります。 身の回りでチョッとした事に使うジェントルマンナイフとしては良い使い勝手です。 買って後悔しなかったナイフは久しぶりです。 但し、こんな小さなナイフでも日本では正当な理由無く持ち歩きますと軽犯罪法(刃渡り52mmですので銃砲刀剣類所持等取締法の方には抵触しません)で捕まる事がありますのでご注意を。