華麗でエキサイティングでスキャンダラスで挑発的なジュリアン・バトラーの虜になった。2021年発売当初から話題騒然の本作。自分の敬愛する作家や書評家がこぞって賞賛していたこともあり、読む前から文芸時評にレビュー、著者インタビュー、対談イベントなどで様々に本作に触れていたので、どんな作品なのかは分かっていた。 川本直さん(本書の著者)が訳した、ある覆面作家の衝撃的な回想録に、川元さんがあとがきの形で書いた「ジュリアン・バトラーを求めて」を収録したという体裁を取る本書の正体は、ノンフィクションにしか思えない壮大なフィクション。けれど、事前知識なしで読んだら間違いなく完全にノンフィクションだと信じただろう。 巻末の参考文献がまた凝っている。創作と分かりながらも、つい記載されている出典や人物をググってしまった。それぐらいリアリティがあり、それに騙されるのもまた心地良かった。 加えて、虚実入り混じりながらも20世紀アメリカ文学史の内側を垣間見る愉しみも堪能できるし、本作に登場する実在作家/作品を後追いで辿っていくのも面白いと思う。 単著のノンフィクション『「男の娘」たち』もぜひ読んでみたい。

Editの手帳の中で、週間ページは欲しいけど、時間で切った予定を毎日きっちり書く必要があるわけでないのなら、一番使いやすいのが週間ノートだと思います。週間ノートは見開きで1週間、上半分が週間バーチカル、下半分がメモスペース。月間ページにはTodoリストに使えるチェック欄付きスペースとテーマ欄も設けられていて、月間・週間どちらでもそのとかにやることが一覧しやすい作り。また、セミA5は、コンパクトでありながら、月間のその日の記入スペースがギリギリ小さ過ぎないサイズだと思います。 紙質は薄めでツルツルした感じですが、一般的な水性ジェルインクやボールペンであれば、裏写りもにじみもしませんでした。わりと書きやすい紙だと思います。 カバーは週間ノートの場合、基本ラインは一体型。カバーにカードホルダーや用紙を挟んでおける部分が欲しいなら、レフィルと単体カバーを組み合わせて買うのがおすすめ。型押しのPUレザーはチープでなく、いい感じです。YahooショッピングのMarksだとカバーがセール中でお得に買えたのもありがたかったです。

近くにCDショップがなく、でも店舗特典は欲しくて、特装版も限定盤も欲しいとなればできるだけお得に買いたい、となったとき、タワーレコードのオンラインショップがヤフーショッピングにあったのはとてもありがたかったです。○%オフやポイントバックが一番大きくなる時期を選んで買うことができましたし、もちろん店舗特典の詩めくりカレンダーもきっちり付いてきました。1日早めに手に入ったのも、本当にありがたかったです。アルバムの内容については、言うまでもなく最高です。ただ聴くだけならApple Musicでもいいのでしょうが、クリープハイプのアルバムは、特典のライブBlu-rayももちろん欲しいのですが、それ以上に、パッケージ、表紙、歌詞カードも込みで堪能して作品だと思っています。盤で持っていることが大事。そんなアルバムを作ってくれるクリープハイプ、そして尾崎さんに感謝しています。

「ノンフィクションじゃなかったけ？」と首をかしげつつ、現実の名物書店をモチーフにした小説だったかな、なんて思いながら読み進めたら、やっぱりちゃんとノンフィクションだったという、驚くべき素敵な書店で起こった、ある期間を描いたお話。多少の脚色はあるだろうけど、基本的にはドキュメンタリー。そこに描かれた、めまぐるしく濃い日々が、わずか数カ月間のことだということに驚く。 店主であるジョージの晩年の言葉がすごく温かい。 “「ノートルダムを見るとね、この店はあの教会の別館なんだって気が時々するんだ。あちら側にうまく適応できない人間のための場所なんだよ」” シェイクスピア&カンパニーは今の健在。いや、健在と言っていいのか、このコロナ禍でかなり厳しい状況だという。でも、ずっと残って欲しい世界に無二の書店だと思う。

耐久性：壊れにくい

ケンジントンスリムブレイド以外は使いたくないほど、スリムブレイド愛用者です。使っていた同一トラックボールにコーヒーをぶちまけてしまい、故障。ちょうど5年と４カ月だったので、5年保証も切れていました。それでも、ケンジントントラックボールに関しては、保証のついてないものをフリマアプリやオークションで買うより、正規の保障付き商品を買うべきだと思います。5年は結構長く、これまでにも一度は完全交換、ボールも2度交換していただけました。とはいえ1万超えるマウスですので出来るだけポイントバックや割引があるショップで買いたい。そんな希望に合致するのが、ジョーシンYahoo店です。割引の上に30％ポイントバック時に購入したので、Amazonのマケプレよりも安く買えました。お勧めです。

第三版を愛用していた全訳漢字海の第四版のアプリ版が出たとき、スマホアプリ辞書の恩恵も非常に受けていたので、即購入しました。ただ、使っているうちに、サクッと調べたいだけのときはアプリ辞書が最適なのですが、用法や過去の用例、由来など事細かく調べねびならないときは、やはり紙の辞書でないとやりにくいことを痛感。このとき、版が改まった辞書や新しく欲しかった辞書を何冊か買ってしまっていたときだった上に、それほど待てなかったため、少しでも負担が軽ければないという気持ちで中古を探しました。 バリューブックスさんは、古本屋の中でも信頼できる良識的なお店。こちらで見つけられたのは良かったです。そして、辞書自体も非常に美品でした。助かります。

太田記念美術館で開催されていた「浮世絵動物園」がウェブ観覧もないと分かり、せめて図録だけでも欲しいと思い問い合わせをしたところ、図録は作っておらず本書を図録として販売していると言われ、買い求めました。浮世絵作品はたっぷり収録されていますし、読みやすいレイアウト、文章も簡潔で解りやすいとあり、初心者や子供にもお勧めしたい一冊になっていました。ただ、自分は美術展の図録という認識だったので、展示には不向きあるいは展示しきれなかった専門的な内容が含まれていることを求めていました。本書は一般書展に並ぶ「書籍」として作られたものであり、図録ではありません。その点では期待とは違う方向性の本になっており、若干残念ではありました。