２０２１年１０月に久しぶりに復刻された２枚組ライブ盤「親展」。さだまさしさんデビュー１０周年祈念８夜連続コンサートのダイジェスト版です。もともとは「音の出る漬物石」とさださんが自虐PRしたLPレコード１０枚組（１９８４年当時２万円）。完全限定盤で２万円という価格からこのライブをどうしても聴きたいファンのためにダイジェストしたと思われます。１９８９年にバラでCD発売されました。（配信で購入可能）８０曲余りから１回のライブのように編集していて、ライブ盤として高い完成度になっています。２枚のうち１枚がグレープ編（実際に吉田政美さんも２曲ほど登場して演奏しています！）、もう一枚がソロ編で、CD２枚１９曲から１０曲を編集した１枚目のグレープ編は半分以上重複しています。書簡集１０枚のCDを持っていたので、ずっと入手しなかったのですが原田泰治氏の味のあるジャケット（写真１）・４月にグレープが復活することから購入。聴いてみると書簡集とは同じ音源なのに別のライブのようでした。特に２枚目のさだソロ編は名曲ぞろい。さださんの声も若い!ライナーノートも書簡集CDライナーと比べても充実！（写真２）オススメです。

トリビュートながらすばらしいアルバムです。さだまさしさんの作品は短編小説さながらの高い完成度が大きな魅力です。完成度の高さはさださんのストーリーテーラーとしての物語る力に由来しているのだと、この頃実感することしばしばです。先日NHKプロフェッショナル(再放送）で、初めてさださんの創作の現場のほんの一部ですがその様子を伺い知ることができました。曲にせよ詞にせよ一切の妥協を許さず、納得がいくまでとことん追究する求道者の姿が映し出されていました。そのようにして生まれた、物語る力のある作品を個性的な表現者達がそれぞれのカラーを出しながら再現するのですから、それぞれにきれいな光彩をまばゆく放つのも極めて自然なことのように思えました。 残念な点を一つ。他のレビューでも時々話題になるように、その意味で新訳「償い」は他のさだ作品に混じって同じ土俵に昇るにはどうしても力不足が否めません（個人的な感想・印象です）。なぜなら「旧訳」償いの語りの力は、多くのさだ作品の中でも群を抜いて高い（と感じる）からです。それだけにコロナ禍の病死をモチーフにしたストーリー設定にどこかピントがずれているように感じました。

4月27日に逝去された上田知華さんのKARYOBIN時代の全アルバム6枚＋スペシャルライブアルバムを一度に入手できます。パープルモンスーンや秋色化粧などしっとり系がヒットしましたが、ピアノと弦楽四重奏による70曲ほどの楽曲はどれも個性的です。1978年のデビューから1982年のLastアルバムまで実質4年がKARYOBINの活動期間でした。時代はアコースティックから打ち込みや電気楽器を多用しサウンドが厚くなっていきました。そんな中で、アップテンポあり、イージーリスニング風あり、シティPOP風ありの多彩な楽曲をピアノと弦楽器でのアレンジ・演奏にこだわったために、ミスマッチに感じる曲もありますが、（個人の感想です）オンリーワンのKARYOBIN　WORLDを表現しきったと思います。多彩な作家・編曲者陣のサポートもあって、詞の日本語の調べもきれいですし、メロディにも光るセンスを感じさせます。再結成の話もあったKARYOBIN、上田さんが生きておられて再結成叶っていたら、令和のヒーリング・ミュージックとして再ブレイクしたかも知れません。ジャケットもライナーもレコードのミニチュアサイズです。

アリスオリジナルアルバム10枚の最新リマスタリングによる再発売。2013年発売のオリジナルボックスも含めてベスト盤多数もあり、もう必要ないかと思っていたのですが、アリスのシングルバージョンのボー･トラ、アナザーストーリーを含むブックレット、初回生産数量限定の誘惑に負けて10枚大人買い。結果、大正解でした。 32ページのプックレットの充実ぶり。この1冊でも元を取った気分です。6000字を越えるアナザーストーリーが各盤に10回分。当時の音楽シーンにふれつつ､グループの誕生からの足跡を､1曲1曲ていねいな解説やプロモート・セールスの状況、その当時のラジオ・テレビへの出演やライブの状況等、多角的にアリスの歴史を語ってくれます。 貴重なファンクラブの記事の転載やグループとしての重要なシーンのメモリアル・年譜等､どのページもワクワクさせてくれました。復刻版は数々再発されますが、永久保存版、メモリアルアルバムの模範といっても過言ではありません。本アルバムアリスＩは胎動期のアリス。黄金期の力強い作品群とは比べるべくもありませんが、作品としての個性・音楽性の高さは感じられます。

耐久性：普通

前から気になっていたチビマルシリーズ。70周年記念パッケージでおまけ付きということでゴジラとキングギドラを購入しました。このゴジラも作りやすいキットでした。造形もとてもよく、塗装しなくてもリアルな可愛いゴジラができあがりました。ビオランテもよくできています。プラモを作る楽しさを味わえる、よく配慮の届いた商品でした。 　しかし下腹部・尻尾の付け根の組み立てには細心の注意が必要です。足の付け根になるパーツの向きと下腹部パーツのかみ合わせが設計図だけではわかりにくい。向きや上下を正しく組まないと下腹部左右が組み合いません。 2時間近く格闘してあきらめ、メーカーにも問い合わせました。翌日再チャレンジし、よくよく見ると前方向を示す小さな矢印（3ｍｍくらい）に上下があることが分かり解決。順調に進めると今度は足が入りません。付け根のアレーのようなパーツ。気を付けないと向きを間違えます。設計図にはそれらしく描かれてはいるのですが、イラストでわかりやすく説明してあれば、混乱しなかったと思います。 　完成した後でしたが、フジミから返信があり、とても好感の持てる内容でした。

ヤマトの音楽といえば故宮川泰先生・羽田健太郎先生。そのお二人の傑作を宮川氏のご子息宮川 彬良氏の指揮による2023年12月のライブ録音盤です。川島和子さんのスキャットが耳にこびりついている昭和ヤマト世代には、林美智子さんのスキャットははじめこそ違和感を感じましたが、聴き慣れるにつれてこれもありかなと思えるようになってきました。おなじみの旋律のリメイクなので馴染みやすく、またライブバージョンでもあるので新鮮さもあり、ひさしぶりにヤマト音楽でのワクワク時間を過ごすことができました。　 この限定版には収録楽曲の完全版スコアが付属されています。本格的なスコアで、素人はみても複雑さに驚くばかりなのですが、CDを聴きながら眺めるとそれなりに楽しめます。このような本格的なヤマトスコアが入手できるのは後にも先にも今回だけだと思います。 今回一番がっちり心つかまれたのはそれぞれのパッケージ。昭和ヤマトの名作ポスターがCD＆解説、2冊のスコアの扉をかざっているのを見るだけで涙ものです。初回数量限定版ですので昭和のヤマト好きは確実に入手されますことをオススメします。

耐久性：壊れにくい、重量感：軽い、乗り心地：非常に良い

10分足らずの職場への通勤用に購入。安全性と走行性能等を考えながら信頼のおける車種を探してたどりついたのが信頼のブランドブリジストンのTB1でした。梱包を解いてまず飛び込んできたのはネオンライムのきれいな色。この色はなかなか他に見ないこともポイント高め。つくりがとてもしっかりしていて、すみずみまでよく届いてる印象を受けました。また盗難保障がついているため、安心して購入ができました。用意しておいたアクセサリー（ベル・バックライト）を取り付けて、さっそく30分ばかり試走してきました。 　走りはいたって軽快。ギアチェンジも楽々。パンクしにくい固いタイヤが装着されているために路面の凹凸がダイレクトに伝わってきますが、なれれば問題なし。走りの気持ちよさが上回り文句なしの☆5つ。純正オプションの前カゴ・リアキャリアもつくりはとてもしっかりしていて、通勤・買い物に使い勝手がよさそうでとても気に入りました。 　蛇足ですが最初に付いているベル、小さくてよいのですが音が小さいので、実用的でないので音のよいベルに交換することをおすすめします。

他サイトでは首藤久義先生を「国語教育界のレジェンド」と紹介しておりましたが、まさにぴったりのキャッチコピーです。半世紀以上にわたり，学習者のための国語科教育・国語教室の在り方を追究し、発信してこられた首藤先生の一貫した理論とそれに基づく具体的な実践例がわかりやすくまとめられています。国語の授業が「苦行」になっている先生も少なくないと思います。読後、肩の力が少し抜けて国語の授業が楽しくなるのは、学習者にとっても幸せなことです。 　どの章から読んでも読みやすく、納得と安心　or　目からうろこぽろぽろ　そして口に苦い良薬　で、国語科実践への新たな意欲が湧いてくることでしょう。 　本著書では「幼児期の言葉と文字」に一章を充てています。幼児期の言語能力の発達は小学校教育のよいスタートに直結します。また幼保小のよりよい接続を実現する上でもとても役に立ちます。 　明日の国語の授業をどうしようかと悩んでおられる若い先生はもちろん、言葉の教育に携わる全ての方の手に取っていただきたい一冊です。

　愛用してきたS×ｎ×社のCDラジカセ　が　S×ｎ×ターマー発動時期（通常1年少しらしいです）を越えていよいよ3年目にしてCDを読み込まなくなったので、たくさんの機種を見比べてこの機種を購入しました。 　価格が安いのに、機能的かつ操作もしやすい本当によい商品です。ラジオはオートサーチで初期設定も簡単。お好み2局をワンプッシュ登録可能。タイマー機能あり、BLUE　TOOTH　でスマホ連携もできる、ラジオはAM・FMともクリアー、（SO××社は外部簡易アンテナ使用、音質良好でいうことなし。 　あえて欠点を挙げるならば……スピーカー出力が2W＋2Wですので、スマホ連携ではボリュームが小さく、レベルを大きくして、そのままラジオにすると大音量という不便さはありますが、使い慣れればほとんど問題なしです。2万円超えの国内一流メーカーCDラジカセでも3年であることをかんがえると、この価格で3年もってくれれば御の字というところですが、少しでも長く、大切に使いたいと思います。