商品に問題はありません。 商品の状態や発送に関してのレビューではありませんが、全般的にこのシリーズは、幕府や各大名、そして旗本・御家人の生活苦がにじんだ作品です。 その旗本が悪事を働くこともこの小説ではしばしばあります。 懲らしめるために主人公の磐音が江戸で知り合ったいろんな人の助けを借りながら、始末をつけるさまは爽快です。 この「無月ノ橋」にも悪徳旗本があったと記憶しております。 磐音の抜けだした藩の窮状や江戸の市井で起きる事件を解決していくシリーズものです。 あまりのお金のやりくりに困り、商人に首根っこを押さえられた武士の姿は、現在の政治家が資金に奔走する姿や日本政府の財政難と重なって見えます。

独学とうたっていますが、独学は独学でも資格試験や入試の独学より論文を書きたい学生やレポートを作成したい人向けに書かれていると思います。 入試や資格試験に全く役に立たないことはないでしょう。たとえばモチベーションの維持の仕方や書籍の読み方は参考になると思います。 とはいえ、必要とする資料の探し方やその活かし方に多くの分量を割いており、全ての独学者にうってつけとは言いがたいです。 私は通信教育課程の大学を卒業しましたが、その時にこの本に出会っていればと思いました。

ネタバレ一部あり！　 浪々の身の坂崎磐音（さかざきいわね）が生計（たっき）のためいつものようにいろんな人の用心棒。今回はよりによって知り合い（⁉）の金貸しやくざの用心棒。 しかしこのやくざもやくざと言いながら、悪人とも割り切れない。このやくざ、借金を反故にされて青梅の別のやくざを懲らしめる。 磐音の周りは善人ばかりかな。それも磐音の人柄ゆえ。 ※大きなストーリーの流れの中にありつつも、短編小説の形式をとりつつある。第一巻から順番に読んだほうがわかりやすい。

商品については書き込みが目立ったものの、中古で安値ですからあっても当然だと思います。 以下は内容についてのレビューです。 ネタバレあり！ 江戸城の石垣修繕のため、熱海まで昵懇の商人の用心棒として同伴する主人公の坂崎磐音（さかざきいわね）。 うちの石を使ってほしいと嘆願する伊豆の石切り場の人たち。 それをよそに御普請奉行と結託して自分だけの石を使ってもらうよう画策する悪徳商人。 彼らを懲らしめ、伊豆の石工みんなが納得する方法で解決する様はお見事というしかない。

作品内容についてのレビューです。 ある事情で地元の藩を抜け出て江戸で浪人生活を送る主人公の坂崎磐音（さかざきいわね）。 抜け出たとは言うものの藩の外から、藩財政の立て直しの奔走する苦悩がうかがえます。 一方で、それと絡みながらも江戸での事件解決にも乗り出す磐音。 全般的にそんなシリーズものですが、作者のからくりの創作にはちょっとした驚きもあります。 短編小説のような長編小説、と言えば矛盾でしょうが、この先が気になるシリーズものです。

ある事情で藩を抜け出て江戸で浪人暮らしをする坂崎磐音（さかざきいわね）。 これまで読んで、全般的に言えることだが、職を探しながら江戸をさまよい、仕事を求める姿に、恥ずかしながら生活難の自分を重ね合わせて読んでいる。 第一巻から順番に読んだほうが話の流れがわかりやすい。

【ネタバレ注意】紅花大尽に嫁として吉原から連れられた、磐音の元許嫁の奈緒。彼女を救うために山形までで旅に出る磐音。山形城下では紅花の商いに関して藩政に絡んだ騒動があった。どう磐音が解決するか、そして奈緒を再び幸せにするかが読みどころ。

ネタバレ注意！ 南町奉行所年番方与力、笹塚孫一の活躍が目立つ一冊です。 豊後関前から江戸へ向かっている主人公磐音の登場をにおわせる場面が出てきますが、劇的な登場の仕方は読んでみてください。