またまた杉村三郎の善良な生き方がよく顕われていた作品で、大変満足できました！表題の「昨日がなければ〜」の問題女性は、「名もなき毒」の彼女と重なります。宮部みゆきさんは、世の中には　誰かにお願いされた訳でもないのに、とことん人の為に動ける善良な人がいて、その一方では信じ難き毒を持った人間もいるのだということを、対比的に示したいのかもしれません。ただ、家族の苦悩は犯罪者の家族同様に気の毒過ぎて、社会的に救済の道が開かれるといいと切に願いました。杉村三郎シリーズ、また再開して欲しいです。

大変面白い本でした！垣谷美雨さんは安心して読めますね。人の心の声が聴こえて来る聴診器を手にした どこか気弱な女医さんと末期癌の患者二人が織りなす 物語。良かったです〜。

高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故が多発する現代。その取材に訪れた週刊紙記者が少しずつ真実に迫っていくという内容。 いいストーリーでした。

この本のテーマは非常に重い…。 考えさせられました。 警察が反対側になてしまった時の恐怖はどうすることもできない。

ドキドキして哀しくて、とても良かったです！