好みのデザイナーの作品なので初めてデスクトップアーミーシリーズの商品を手にしました。組み立ててみた感じでは、表情交換にかかる手間や関節の可動範囲を広げるために関節そのものを交換するなど、アクションフィギュアとしてはたいへん手間のかかるもので、これは飾るものであって遊ぶものではないという印象でした。コストとパフォーマンスの兼ね合いもあるのでしょうが、もう少し遊ぶことに傾けたつくりであれば申し分ありませんでした。

耐久性：壊れにくい

デッキアップにスロープやガードの展開が連動するなど一連のギミックが楽しい。最大5台のアーマートミカとジョブロイドが搭載できる収納性もコレクターとしてありがたいポイント。気になるのはデティールの大味さ加減ではあるが、価格維持のためのコストダウンにはやむを得ないところか。せめてパトランプぐらいはクリアパーツを使ってほしかった。

デザインは大変気に入っています。汎用性を重視しての事と思いますが、３ｍｍジョイント一軸のみで組付けている部分が多く、組み立てただけではぐらぐら動いてしまうのが難点です。玩具よりプラモ寄りの商品なので接着することが前提なのでしょうが、そうすると組み換え重視の商品設計と矛盾するような気もします。

脱力度満点のジャケットにボーカル違いの同じ曲が10曲入っているという構成、不可思議極まりないエンディング集ですが、ボーカルの声優はそれぞれの放送回の内容に沿って担当していて、全トラック1周させれば全13話の物語が脳裏に蘇ってくるという絶妙な構成。逸品です。

マニューバ再販に加えてビッグパワードGVデストロイヤーの武装がセットになっているのはありがたいのですが、マニューバデルタのコックピットハッチがプラプラですぐに開いてしまうのはいただけません。安くはない商品なのですから品質管理はしっかりとお願いします。

大きくシルエットが変わるにも関わらず変形手順は実にシンプルで手早い。この点はBEAST BOXシリーズの中でも先に出たロアーメオ、ボニーと並んで群を抜く。犬形態での可動も若干癖は感じるがスムーズで申し分ない。BEAST BOXらしい安定の逸品。

たいへん可愛らしく、人形も最低限の可動で十二分に遊べる作りになっています。一つ残念なのは蓋の置き場に困ること。開いた状態で4つ並べると４つの蓋をもてあましてしまいます。蓋を重箱の下にセットできる構造だときれいに収まったと思います。

いつも精緻なギミックと洗練されたデザインで楽しませてくれるBEASTBOXシリーズですが、今回のロアーメオ、ボニーのドーベルマン型は一段と精悍なスタイルに充実した可動で大満足です。続くジョーリエットとクロードも楽しみです。

獅子型、虎型に続くリデコ品ですが、そのたびに造形が洗練されてきています。単に単価を抑えてラインナップを増やすだけのリデコではない、次に出すものはより良いものを出そうという52toysの矜持を感じます。

３体そろった際のカメラモードは申し分なく、本体の可動性の良さも含めて楽しめるアイテムでした。一方、単体ではビークルモードのデザインも悪く、特に楽しめるギミックもなく、単体商品としては不満が残ります。