商品レビュー

音は値段を考えれば十二分という感じでした。 160Ｗも必要ありませんが、どれくらい出音に対して余裕が出るか知りたくて購入しました。 （私の視聴環境で迷惑にならない音量では、最近のメーカーオーディオ機より劣る印象です） 過剰な期待はしないほうが良いと思います。 ゲイン調整とボリューム追加について公式ブログにも詳しくは記述がありません。 が、後の方のためにここに書いておきます。(自己責任でお願いします） ゲイン調整はヒートシンクの左側のR2~R4で、出荷時チップ抵抗（0Ω）がR3=33.1dbにあります。 R2(35.6)～R4(23.6)。これを外して設定したい所に再度載せるかジャンパします。 R6とR7はステレオ、モノラル切替(試していません)。 ボリューム追加は50KΩＡカーブ２連をボリューム用パターンの６穴に入れますが、 そこにある二つのチップ抵抗(188)を外します。 チップの為、ルーペスタンドが無いとかなりきついです。 金属ケースに入れる場合、絶縁タイプの足（茶殻、ジェラコン等）を使って下さい。裏導電しています。

実測したところF特は8Ω負荷では20KHzでレベルが4dB上昇、4Ω負荷では20KHzでレベルが2.5dB程減衰します。 S/N比は30KHzのLo PassフィルターOFFでは55dB程度で303KHz辺りに発振が認められます。 フィルターONでは110dB以上。 定格出力は8Ω負荷で45W、4Ω負荷で65W(電圧35V、歪率THD＋N:1KHz/1%時)程度で、連続正弦波では表記パワーには達しません。 トーンバーストなら表記パワー近く行くかも。 特性はイマイチですが、音質は特に嫌な付帯音は感じなく良く言えばタイトでスッキリした音質です。 その分芳醇、奥行き感、情報量等が不足気味で、価格を考慮すればごく普通のパワーアンプです。

大手メーカーD級製品と比較するとVDD=24V時の解像度やスルーレートは明らかに劣りますが価格が一桁下であることを考えればコスパは最高といえます。NFJ TDA7492でサイレントだった電源・信号ラインをそのまま使っていますが、ボリュームゼロ時のノイズフロアが高く、PAのような唸りも若干聴こえます。 【訂正】唸りの原因は本品ではありませんでした。

音質は大満足。ただデフォルトのゲインが高過ぎ、調整は可と謳っているが、その方法は「教えない」との事。その旨を謳ってはいるが、それならそういう商品説明をすべきでは無いと思いますが・・・。その為普通と評価しました。