商品レビュー

臨床心理士である著者が自らの職業的な見地をもとに、「聞く」「聞いてもらう」にスポットを当てて書かれたエッセイ。大きく社会季評と実用的な観点というふたつの要素からなる。全４章に「聞く技術　小手先編」「聞いてもらう技術　小手先編」を加えた構成。各省冒頭は自らが朝日新聞に寄稿した時評的な文章の引用から始まる。 最近ハイペースで著作が出版されている世間的にも注目度の高い著者で、相変わらずの読みやすさと、「聞く」問題への構造的な欠陥への慧眼など、納得できる点は十分にある。ただ、実用の看板を前面に出しながらの実践方面の弱さや、著者の他の一部作品のクオリティと比較からすれば少し物足りず、即席の感は残る。

聞くということについて、意識していないことも多い事を感じさせる内容となっており、人が互いに支え合う事の大切さを改めて感じさせる内容。

聞いてもらうためにはまずは聞くことが大事だという、当たり前なのにいつも忘れてしまうことを思い出させてくれました。

文章も読みやすく良かったのですが、なかなか実践は難しいような気がします。あきらめたらダメなんでしょうが。

朝日新聞の本の紹介コーナーにあったので、紹介文を読んで興味を持ったので、購入させて頂きました。

心理職は聴くことに興味を向けがちだけど、自分の言葉をどう聴いてもらうか、そしてどう伝えるかもとっても大切ですよね。この本はそれがセットで書かれています。 聴くはいろんな書籍で解説されてますが、聴いてもらうは案外なかったなあと、新鮮な気持ちで読み進められました。

東畠開人氏の作品は、書かれている内容が良いのはもちろん文章がとても良い。紹介されているエピソードは興味深いし、表現も的確で可笑しみもある。

なかなか興味深い内容が書かれていました。コミュニケーション手段が携帯に移行した中で、どう相手の意見を聞き、聞いてもらうのが面白かったです。