商品レビュー

経済アナリストの森永卓郎さんがラジオ番組で推薦していたことから、購入し読んでみました。冷静に明確に資本主義の抱える矛盾を受けいられる本でした。この本を読んだことで次は「いかにして民主主義は失われていくのか＿新自由主義の見えざる攻撃」を読んでみたくなりました。それにしても私がパンデミックやロシアのウクライナ侵攻そして坂本龍一さんのご逝去によってやっと冷静になれて見えてきたこの世界が、マルクスには既に18世紀に見えていたのに、なぜ私たち人類は、資本主義の道を100年以上も歩き続けているのでしょう。巨大な不幸と不条理の上に胡座をかくグローバル資本主義の暴走は、民主主義をズタズタに切り裂いてしまっている。それでも世界が変わらないのは､「私は今日の生活で精一杯だから」と私よりももっともっと困っている人々に想いを寄せられない無神経な自己中心性が､資本主義を牽引しているのだと気付かせてくれた本でした。

ここ数年、資本主義見直しの言説に出来る限り目を通して来ました。本書の簡明さは「資本論」と銘打った近寄りがたさを補って余りありますし、コミュニズムの意義を鮮明にしている点で、単なる教養向け新書の枠を超えています。

夫に頼まれて、購入しました。作者の斎藤幸平さんは、お若い方ながら、日本はおろか世界でも有名な方らしく、夫はその思想にのめり込んでいます。

アベノミックスの負の遺産を、ひしひし感じているので、客観的な視点を持とうとして購入。感覚は間違いないことを確信した。さすが古典。

まだ読んでませんので、コメントは控えさせていただきます。

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とても素早い配送対応ありがとうございました。