商品レビュー

1977年に発行された本の復刻出版。第1章はその77年のエッセイ集を底本としたもので、第2章は講演記録と対談、第3章は須田泰弘氏のHPで吉田拓郎や南こうせつに提供した自身の詩について語ったものを編集し収録、第4章は南こうせつ、田家秀樹、長谷川泰三各氏の寄稿で構成されています。若き頃、吉田拓郎や南こうせつ、泉谷しげるなどに提供した詞で岡本おさみ氏を知りましたが、「花嫁になる君に」が拓郎との第1作であるとか、「落葉」の「あのじいさん」のモデルがいた話とか、多くの話を興味深く読めました。それ以外にも岡本おさみ氏と言えば、拓郎の「襟裳岬」「旅の宿」「祭りのあと」「都万の秋」や、こうせつの「こんな静かな夜」「野にあるものの衣着て」の詞が注目されますが、自分としては初期の泉谷の「義務」や「人生をこえて」「黒いカバン」などの青臭い詞がとても懐かしいです。ウニャ・ラモス氏の演奏会を聴いた後の話も…そう言えば自分も同時期にウニャ・ラモス氏の演奏会を京都で聴いていたことを思い出し、懐かしい思いに浸りました。2015年に73歳でご逝去されましたが、残された詩はいつまでも残り続けます。合掌。

隠岐の島在住の人間です。岡本先生は隠岐とも深いかかわりあったんですね。特に「久見に来たよ」の欄は興味深く読ませて頂きました。都万の秋、早速YouTubeで聴きました。大変いい詩で感動しました。

吉田拓郎ファンで 岡本おさみの歌詞は見たり聴いたりする機会はおおくありましたが、この本で新たな様エピソードを知り、更に身近に感じることが出来ました。 とても価値ある一冊でした。 有難うございました。

吉田拓郎とコラボッタ、放浪詩人の、人との出会いのなかで、かきとめ綴っていった多くの言葉から生まれた歌詞とエッセイ