ノマドトラベラー
みずきじゅり
2014年から約5年かけて103ヶ国旅した旅女子!現在もフルリモートで旅行業界およびメディアで働かせていただきながら旅を継続しています。趣味はスキー・キャンプ・山登りなどのアウトドアをはじめスポーツ観戦、美術鑑賞など幅広いですが基本的には国内外問わず自然が豊かなところへ足を運ぶことが多いです。「アウトドア」をより多くの方々に楽しんでいただける様ジャンルに偏らない様々な情報を配信しています。
テントや寝袋と並ぶ「キャンプの必需品」といえば、ランタン。
キャンプ用のランタンは、LPガスやガソリンなどの燃料で明かりを灯すタイプ、乾電池や充電式バッテリーを使用するタイプなど様々で、特徴や用途がそれぞれ異なります。
最近人気のLEDランタンは安全性が高く使い勝手が良いため、テントの中でも安心して使用できます。また、テーブルの上に置いてオシャレな雰囲気を演出したり、夜間のキャンプサイト内の移動にも便利です。
一方で、光量が強くメインの明かりとして最適なのがガソリンを使用するタイプで多くのベテランキャンパーから愛されています。キャンプ場で頻繁に見かけるだけに、憧れる人も多いのではないでしょうか?
ガソリンランタンは電気やガス缶を使用するものに比べ、外気温や気圧の影響を受けにくく安定した使い心地を味わえます。これからオフシーズンでしばらく使わないという人だけでなく、冬キャンプを楽しむ予定という人も、おうち時間などを活用してメンテナンスしてみてはいかがですか。
メンテナンスを行なう適切な頻度は特に定められていませんが、暗闇を明るく照らすランタンには虫が多く寄ってくるため、気が付いたタイミングで掃除してあげることをオススメします。
そのほかにも、適切な手入れを加えることで燃料効率の向上・火炎制御・腐食の防止などの効果を期待することが出来ます。
長期間ランタンを使用せず、燃料を入れたままにしておくとタンク内が結露してサビる原因となるほか、燃料漏れを起こす危険性があるため保管する際は注意が必要です。
残ガソリン抜きポンプなどの耐油チューブを使用して燃料を抜く、もしくは残った燃料を燃やし切るのが理想です。
マントル(発光部)は消耗品ですが、穴が空いたり破れたりしない限り使い続けることができます。
マントルが破れた状態でランタンを使用し続けるとガラスグローブが破損する原因となるため、掃除などを行う際は触れないように気を付けてください。
ジェネレーターは、ランタンの中央部にある棒状の部品で液体燃料を気化させる役割を持ちます。
このパーツは使っているうちに気化能力が低下して光が弱くなったり、いつもより点火しにくい、火力が調整できないなど使用中に違和感を覚えたときに交換するのがオススメです。
※交換方法はページ下部で紹介しています。
ポンプカップは革またはゴムで出来ているのが一般的なので、定期的に給油を施すと乾燥するのを防げます。また、Coleman(コールマン)のランタンであればポンプカップ専用特殊オイル「リュブカント」を使用するのが理想的です。
このとき、軽くポンピング操作を行って何らかの違和感を覚えるようであればポンプカップが摩耗している可能性があるので交換してみて下さい。
コールマン ランタン パワーハウスツーマントルランタン 290A740J
ここからは、ガソリンランタンの分解手順を紹介していきたいと思います。
いつ掃除をするのが適切なのかは具体的に定められていませんが、汚れが気になったタイミングやオフシーズン前などに行うことをオススメします。
ランタンの部品:ガラスグローブ(左)・ヒートシールド(中央)
・ベンチレーター(右)
ランタン上部に付いたネジ式のボールナットを緩めてベンチレーターを外します。
使用年数が長いランタンを中古で購入する場合は、ネジ部分が腐食してボールナットが固着してうまく回らないことがあります。こんな時は無理に外さず、防サビ・潤滑スプレーを塗布してから回すようにしましょう。
ガラスグローブは持ち上げるだけで外れるのですが、ヒートシールドはピンで固定されている種類もあるので注意が必要です。今回はスライドするだけで簡単に外れたので、このまま作業を進めていきます。
マントルに破損が見られる場合は、新しいものと交換する必要があります。ランタンのモデルによって適応するマントルのサイズや形状が異なるので、予備を購入する際は型番の確認を忘れずに行いましょう。
◆ マントルの取付方法
マントルを袋状にしてバーナーの溝になっている部分に強く結び付けます。このとき、余分なヒモはハサミで切り落として下さい。
ライターまたはマッチで下から火を当てて、全体が白く焼けたら作業完了です。
コールマン(Coleman)スーパーレンチ 149A9505
コールマンの純正レンチを使用してジャムナットを緩めます。
燃料バルブをオフにして先端の穴からクリーニングロッドを外すと、ジェネレーター本体を斜めに抜き取ることが出来ます。