無骨なソロキャンパー ヒロシの愛用ギアはコレだ!

ヒロシ

芸人・YouTuber

1972年生まれ、熊本県出身の芸人。最近はソロキャンバーとしても活躍している。BS朝日『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』に出演中(毎週火曜23:00~)。

    • かつて「ヒロシです……」とつぶやくネタで一世を風靡したヒロシさん。彼は今、ソロキャンプYouTuberとして大いに注目されている。こだわりのキャンプスタイルを貫く彼に、ソロキャンプの魅力と愛用するギア(道具)について、Yahoo! JAPAN編集部が話を聞いた。

グループキャンプはストレスだらけ?

ソロキャンプの魅力ってなんだろう。ヒロシさんによれば「全部自分で決めて、自分のためだけにキャンプできること」だと言う。

    • 写真提供:ヒロシ・コーポレーション

      「大人数でキャンプに行くと、やり方を知ってる誰か1人に労力が集中しますよね。僕はその1人でした。人数分の道具を揃えて、クルマがない人がいれば迎えに行って、現地でテントをたてて……って、すごく面倒臭い。ものすごく気をつかう。それでいて、思っているのと違ったらグチグチ言われる。でも、ひとりで行ったら誰にも気を使わずに済む。これが非常に楽しかった。僕がソロキャンプにハマっていった大きな要因のひとつです」

      キャンプに行ったことがある人なら、誰もが少しは思い当たる話ではないだろうか。

「仲間」ができて「ソロ」キャンプが加速?

同じ趣味の仲間との出会いがさらに趣味を加速させる。グループキャンプに疲れソロキャンプの魅力に気づき始めたある日、喫煙室でうしろシティの阿諏訪泰義さんが「僕も好きなんです」と話しかけてきた。

    • 「実は僕そこで彼と初めてしゃべって。彼がまた女性にモテそうな顔をしてるから……どうせ、オシャレなキャンプしてるんでしょ?と思って『写真ないの?』と。そしたらソロ装備で。僕が見たこともない道具とかがあるわけですよ。興味が出てきて『これ何? もしかしてソロを目指してる?』という話になって。そこからはずっとキャンプの話ですよね」

      「僕も彼もすごく人見知りなのに、3、4日後には一緒にキャンプに行きました。これがもう楽しくて楽しくて。自分のものは自分で持ってきて、焚き火は別々だし、食べるものも別々。それから、ソロキャンプにズッポリ行き始めました」

グループなのに「ソロ」

そこにバイきんぐの西村瑞樹さんなどが加わり、「焚火会」と名付けられたその会のメンバーは現在9人に。

    • 写真提供:ヒロシ・コーポレーション

      「一緒に行っても自分の居住空間は自分で作る。テントが好きな人はテントで寝るし、僕は最近ハンモックが好きだからハンモックで寝る。これがグループだったらデカいテント一個で、設営時に人間関係ギクシャクしたりしながら泊まるんだろうけど、うちらはやりたいことをやってるからストレスがない。準備期間から設営、ご飯、片付けまで、自分好みで自由きままに決められる。どの時間も楽しい。楽しみの無限ループです」

      グループで行ってもどこまでも“自由”。それぞれのスタイルで遊ぶからこそ、周りが使っている道具を見て「いいね!」と思うことがある。そこでの情報交換もまた、ソロキャンプを楽しくさせる要因のひとつだとヒロシさんは言う。

  • 写真提供:ヒロシ・コーポレーション

    「ある日、阿諏訪くんがジムニーという四駆を買うって言ったとき、僕は車高が低いクルマがかっこいいと思っていたから『えー、軽でしょ?』って言ったんですよ。でも、阿諏訪くんが山を走っているところを見ていたらすごくカッコ良く思えてきて。ソロキャンプが僕の思考すら変えてきたんですよ! そして気づいたら僕も購入していました」

ソロキャンプ、始めるにはどうしたらいい?

ソロキャンプの魅力が十分理解できたところで「これからソロキャンプを始める人におすすめのギアを教えてください」とお願いしてみたところ「それやっちゃうと自分で悩みながら探す、という楽しみを奪うことになるんですよ。楽しみ泥棒です」と断られてしまった……。

    • というわけで、ここからはヒロシさんがソロキャンプで使っているこだわりのギアについて聞いていく。ギア選びの参考にしよう。

すべてのギアを詰め込む。ザックは相棒

ヒロシさんが愛用するギア、そのすべてが収納されているザックはミリタリーもの。「サイバトロン」というブランドのものだ。このザックひとつで山に入りキャンプする。

    • トータルのカラーコーディネートに関してもかなりこだわりがあるようだ。さらに「僕は、できるだけ人と被らないかつ、自分の趣向にあったものを探して使っています。あとは自分ひとりで使うことを想定して買っていますね」とのこと。

ハンモックでテントいらず?

「最近はテントは使わずにハンモックで寝泊まりしています。椅子がわりにもなりますし」

    • 写真提供:ヒロシ・コーポレーション

      「僕のは、DDハンモック社のもの。3種類あるカラーはどれも自然に溶け込む感じで、僕はカモフラカラーを使ってます。軽くて持ち運びも便利ですし、蚊帳がついているのもポイント。タープも同じDDハンモック社製品。一枚のキレですが、アレンジでテント風にできるし、それだけで泊まれる。雨が降ったらハンモックの上に張ってその下で焚き火ができるし、すごく重宝します」

      ヒロシさんが愛用するDDハンモック社の商品はキャンプ好きの間で評価が高い。ただし、もっと格安の類似商品もあるので初心者はまずそこからチャレンジするのもありだろう。ハンモック、タープ探しの参考にしてみてほしい。

水筒ひとつにもこだわる

    • 「次は、パスファインダーというブランドの水筒(キャンティーン)。アメリカ軍のレプリカです。水を沸騰させてやかんのように使ってもいいし、ラーメンを作ってもいい。水筒からスタンドを外してアルコール燃料を置けば、調理台にもなります。これはちょっと高いですが、キャンプ道具ってネットで調べると似たような安い商品がいっぱいあるんですよ。まずはそういうものから買うのもいいと思います」

    • 「水でいうと、これもいいですよ。キャンプはもちろん、災害の緊急時にも使える。ひとつ持っておいても困らない。セイシェルという携帯用浄水ボトル。川で汲んだ水をろ過して飲めるんです。中に水を入れると、ろ過された水が出てきます。もうちょっと容量の小さい浄水ボトルもありますが、ペットボトルや水筒が別途必要になって荷物が増えるのでこれを使っています」

男ごころをくすぐる刃物たち

ヒロシさんが「男心をくすぐるのがコレ!」と言って取り出したのがレザーマン(十徳ナイフ)だ。

    • 「ナイフ、のこぎり、ドライバーがついてるから、これさえあれば十分じゃないか! とソロキャンプを始めるにあたって、最初に買いました。でも、実際はあんまり使ってないですねー。ペンチしか使ってない。でも毎回持って行ってますね」

    • 「これはノルウェーのヘレナイフ。キャンプ仲間から誕生日プレゼントでもらったので思い入れがあります。柄の部分には味を出すためにオイルを塗っていて、パラコード(パラシュートの紐)を落下防止につけています。ナイフで薪を割るバトニングという技があるんですが、ナイフの背を木で叩いて薪に食い込ませるので、通常のナイフだと刃が柄から外れる可能性があります。でもこれは柄まで刃があるんで、その心配はいりません」

    • その場でバトニングを披露してくれた(ヒロシさんのお店、FOREST COFFEEにて)。

    • 「これはキャンパーの間で有名な『SAMURAI』というのこぎりです。通常は葉っぱだらけのところに置いててもすぐ見つかるように、持ち手の配色が赤と緑だそう。でも僕が使っているのは赤と黒で、ホームセンターコメリの限定品です」

    • というやいなや、いきなり丸太を取り出し足を掛け、ノコギリで切り出すヒロシさん。そのスピードが速いこと速いこと。さすが!

      「これがいいのは、刃が湾曲していること。真っ直ぐだと自分で角度をつけて切らないといけないですが、これなら決めた位置で一発で切れる。家に1本置いてあってもいいと思いますよ。おすすめです」

濡れても平気な寝袋?

ヒロシさんの愛用品を見ているとワクワクが止まらない。次は寝袋の登場だ。

「NANGAという国産ブランドのものです。オーロラテックスという素材を使っていて、こいつが鬼のような撥水をするんです。水をかけると、ほらすごいでしょ」

    • これまた実演して見せてもらったが(室内なのに……!)、おもしろいように水を弾いていた。高級品ではあるものの、この性能の良さは魅力的だ。

火を楽しむ

    • 「炭ばさみなんて本当は100均に売ってるやつでいいんですよ。でもそれじゃ色気がないですよね。それで探したのがこれ。日本の下町ブランド・テオゴニアのものです」

最後に見せていただいたのが火起こしグッズ。ここにヒロシさんが言うソロキャンプの醍醐味が詰まっていた。

    • 「懐中電灯を買ったときに付いてきた缶の箱を使っています。この中に入っているひとつが、火打ち金。お手製のチャークロス(炭化させた布)と火打ち石に打ち付けて、ここから着火させます。普通にライターで点ければいいんですが、それじゃ味気ない。火起こしのワクワク感を楽しむための道具です」

    • またもや実演してくれた(室内)。

      ヒロシさんのと同じ火打ち金は見つからなかったが、こちらなどにはテイストが似ているものがありそうだ。

「あとはこれ。起こした火を大きくするのに必要なのが、火吹き棒」

「僕はできるだけ自然のものを使ったキャンプがしたいから、できるだけ薪は買わずに現地で調達したい。でも、薪として存在した木ではないから湿りまくってるんです。そういうときにこの棒が必要です」

    • 「吹くだけでなく、炭をいじるのにも使います。だから先が黒くなってるんです。僕が使っているのは、Maxboost社の「『ポケットふいご』。なんか気に入っていて、今のは2本目です。空気を送るだけの役目なんで、みなさんはもっと安いのを買っていいと思います」

「こういう火の起こし方は、グループキャンプでは絶対にありえないですよね。まだ点かないのー? と言われてしまう。でも僕はこういうことがしたくてソロキャンプをやってるんです。不便を楽しみに行くのがキャンプだと思っているので。不便といっても僕の範囲内で不便を感じたいんですよ。このザックひとつで自分のことを自分でやる。それが僕の思う最高のキャンプスタイルですね」

ヒロシさんのように自由に、好きなものを揃えてキャンプに臨む。これを機に、ソロキャンプを始めてみてはいかがだろうか。

取材・文=エビス_セイキ(リベルタ) 撮影=遥南碧

ヒロシ

芸人・YouTuber

1972年熊本県出身。ヒロシ・コーポレーション所属の芸人。テレビ、ラジオでの活動のほか、最近はソロキャンバーとしての活動にも注目を集めている。『働き方1.9〜君も好きなことだけして生きていける〜』(講談社)など著書も多数出版している。BS朝日『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』にも出演中!(毎週火曜23:00~)

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