・おせち料理のお重箱の段数に込められた意味とは
年神様にお供えし、ともにいただくおせち料理。おせち料理は新しい年の五穀豊穣、一家安泰、子孫繁栄を願って一品一品を縁起に見立てたものです。栄養バランスや保存性のよさなど、まさに先人の知恵の結晶と言えます。
正式なお重詰めは四段重と言われていましたが、現在では核家族化や少子化など集いの人数が減少している傾向もあり、三段重が主流となっています。
・お重箱の何段目に何を詰めるかは決まっている。
◎壱の重
お屠蘇(とそ)を祝うための祝い肴(数の子・黒豆・田作り)や紅白蒲鉾、伊達巻、錦玉子等の口取りを詰めます。
◎弐の重
口代わりの酢のものに、焼きもの、煮ものなどを取り合わせて詰めます。
◎参の重
我が家の自慢料理、煮しめをたっぷりと詰めます。
・おせち料理の盛り付けは「奇数」でおこなう。
一段に詰める料理の数は、陽数といわれる奇数にします。また、紅白蒲鉾は右を華やかにするという意味の右紅左白にならい、紅が右側にくるように詰めましょう。