レコード・コレクターズ ２０２４年５月号 （ミュージック・マガジン） 音楽雑誌

フュージョンベスト100と銘打ったディスクガイドが第一特集だが、これを読んで本誌の「(メーカー主導の)キャッチーさ・商業的大衆生〜時代に置ける分かり易さ・安易さ」を良しとする方向性へのシフト・チェンジを、またしても痛感した。 「イン・ア・サイレント・ウェイ」・「ビッチェズ・ブリュー」・「ゲット・アップ・ウィズ・イット」と言ったマイルストーンを差し置いての「ヘッド・ハンターズ」「リターン・トゥ・フォーエヴァー」であり、そして「ブリージン」なのである… 圧倒的に屹立した個性による頂点の輝きでは無く、「(馬鹿でも直感で理解できる)解り易さ」を持っていた事を重視しているのだ。 ポップシーンが影響を組み入れ易い「浅さ」を持つ事が天才の技より優先され、能動的アートでは無く作業的な繰り返しが選ばれている… そんな、有象無象へ分かり易く影響を与えた一位の作品の文を、己が理解できなくなったからであろうプリンスを否定していた某音楽家(今はほぼ評論家)が担当していて、更に納得してしまった。 演者(と流される大衆)主体の金太郎飴業界に飽き、私の価値観がリアルタイムのポップよりジャズへ流れてしまったためかも知れませんが。

ベスト100シリーズのフュージョン特集。レコード、CDをたくさん持っているつもりてしたが、聞いたアルバム、見たことあるアルバムは数枚でした。興味は国内アーティストだったと再認識しました。

律儀にアーティスト被りのない様選んでる方、偏っている方、色々だが総合的に所有しているもの、愛聴しているものが多数で楽しませてもらった。90年代以降の特集があるなら見てみたい。