ヒポクラテスの憂鬱 （祥伝社文庫　な２１－２） 中山七里／著 祥伝社ノンポシェットの本

法医学教室の光崎教授、キャッシー准教授、晴れて助手になった真琴と古手川刑事、渡瀬が事件を暴く。 渡瀬班長の言葉が、解剖のメスの如く自分の身体を切り裂いていく。「出来の悪い記者みたいに結論ありきでモノを考えるな。都合良さげな話に引き摺られるな。何かに都合のいい話ってのは別の何かに都合が悪くできている。思惑に惑わされるな。事実と論理だけで考えろ。」 キャッシー准教授の言葉が臓器を切り刻む。「いつもあるものを見ようとする癖をつけてはいけない。無いものを探すのも重要です。」心に刺さる言葉が散りばめられている作品である。

「ヒポクラテスの誓い」の第二弾。難しい（日常語ではない）表現に戸惑うことがありますが、登場人物達の絡みが面白い。夜、ベッドに入るのが楽しみになる。

妻がはまって読み漁っています。今の所文庫本で間に合っていますが、単行本に手を出しそうな勢いです。自分も時間を見つけて読んでみようかな。

法医学関係は、暗くなりがちですが、真琴と古手川刑事のやりとりがほのぼのとしていて、ホッとします。また、次が楽しみになります。

シリーズもので、書店にないので注文しました。ネットだと全国から選べるので、買いたいものが決まっている場合はすごく有効ですね。

中山七里さんの小説が好きでヒポクラテスシリーズを読んでいますが、一話一話の完結と一冊のストーリーが最高に面白いです。

シリーズもので前作に続き購入。中古の割にはきれいで良かった。

年間100冊くらい本を読みます。いい本でした。